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管理職に求められる労務管理の役割~5つのトレンドとは~

一昔前に比べると、現在の労働市場は実に多様な背景をもった労働者や求職者が参加、もしくは待機しています。外国人・高齢者・障害者・LGBTなど、個々人の属性・特性はさることながら、今やそれらを問わず働き方のニーズも多様化しています。

それだけに、労働者を部下としてマネジメントする管理職に求められる役割も、いっそう重層的で複雑なものに様変わりしつつあります。最近のトレンドについて、読み解いていきましょう。

職場での各種ハラスメントを予防する者としての役割

職場内の役職や技能等、優位性を背景に不適切な苦痛を与えるパワーハラスメントや、セクシュアルハラスメント等の各種ハラスメントは、管理職が防止すべき問題のひとつです。

これらの各種ハラスメントは個人だけの問題ではなく、事案の詳細によっては職場全体、さらに組織の責任が問われる問題でもあります。よって、管理職はこれらの防止・改善の必要性を十分に認識する必要があるのです。

管理職が行うべき各種ハラスメント予防策

まず、管理職自身が部下の規範となる態度をとることはもちろん、日頃から労働者の態度や状況などの変化に注意し、問題の兆候を見逃さないようにしましょう。また、労働者から何らかの相談があった場合は毅然とした態度で、迅速かつ適切な対応をとる必要があります。同時に、労働者が相談しやすい存在であることも大切です。

メンタルヘルス不調を予防する者としての役割

各種ハラスメント同様、部下や同僚のメンタルヘルス不調に気づくには、日頃から労働者の態度や状況などの変化に注意する必要があります。

管理職が行うべき労働者のメンタルヘルス予防策

労働者に何らかの不調、または変化が見られた場合は一度時間を取って、アドバイスや指摘をするのではなく、話をゆっくりと「聴く」機会を作ることが大切です。その際に著しい変化に気づいたならば、率直に心配している気持ちを伝え、社内の産業医や保健師への相談を促しましょう。

また、その要因がハラスメント等の訴えにくい問題の可能性があるならば、各種窓口の情報を伝えたり、過重労働に関する問題ならば仕事の分担を見直したり等、管理職としてあらゆる手を尽くすことが重要です。ときには、労働者のプライバシーを守ることも十分に留意し、職場全体でのサポートが可能かどうかを判断する必要もあります。

労働日・労働時間管理をする者としての役割

管理職は労働者の労働日や労働時間を把握し、これらを管理する者としての役割も担います。このとき、業務に携わっている時間はもとより、各種研修等も同様に労働時間としなければなりません。

労働時間を適切に把握するための措置

労働時間管理は、タイムカード等の客観的な記録を基礎として確認し、適正に記録することが原則的な方法とされています。ですが、やむを得ず労働者の自己申告により労働時間を記録する際は、自己申告制の適正な運用等ガイドラインに基づく措置等について、労働者へ詳しく説明しなければなりません。

また、労働者の自己申告により把握した労働時間と、入退場記録やパソコンの使用時間から把握した在社時間との間に著しいかい離があった際は、その実態を調査し所要の労働時間の補正を行います。あわせて、労働時間の把握を行ったうえで問題が発生した場合には、仕事分担の考慮等を含め、労働者の正しい労働時間の設定に努めましょう。

均等・均衡待遇を履行する者としての役割

職場内にはさまざまな労働条件の労働者が存在します。ときには正社員とパートタイム労働者が、ことなる契約のもと同時に労働をすることがあるかもしれません。

パートタイム労働法について

パートタイム労働法は平成27年度より、パートタイム労働者の公正な待遇を確保し、納得して働くことができるようにするためパートタイム労働法や施行規則、パートタイム労働指針が改正されました。
主に改正された点は

  • パートタイム労働者の公正な待遇の確保
  • パートタイム労働者の納得性を高めるための措置
  • パートタイム労働法の実効性を高めるための規定の新設

以上の3つとなります。

また、このパートタイム労働法では、次の5つに関する法が定められています。

  • 労働条件の文書交付・説明義務
  • 均等・均衡待遇の確保の促進
  • 通常の労働者への転換の推進
  • 苦情処理・紛争解決援助
  • 実効性の確保

管理職は労働者から待遇に関する説明を求められたとき、迅速に対応し、正しい情報を提示しなければなりません。

仕事と生活の両立支援を推進する者としての役割

管理職は、労働者の仕事と生活の両立ができるよう支援し、またそれを推進する者としての役割も担っています。

社会全体が両立支援を促している現代、さらに会社でも両立支援を推進していたとしても、上司や同僚の理解が乏しい職場では両立が難しいままに、労働者が離職を選ぶことになりかねません。管理職は職場内での両立支援の環境づくりに努め、制度だけで終わらない実際の両立支援に乗り出す必要性があります。

また、労働者から相談があった場合には真摯に受け止め、労働者のプライバシーを守ることに留意しながら職場全体の環境整備を行うことも、あわせて必要なことだといえます。

まとめ

管理職の担うべき役割として、各種ハラスメント等の予防、メンタルヘルス不調の予防、労働日・労働時間の管理、均等・均衡待遇の履行、そして仕事と生活の両立支援の推進について解説しました。

管理職は、労働者の日頃の様子を把握するとともに、社会の動向や会社での規則等への深い理解が求められる役職でもあります。労働者が働きやすい職場づくりとは何か、常に確認し続けることが重要です。

社会保険労務士事務所そやま保育経営パートナー

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