労務SEARCH(サーチ)

労務の課題を解決するメディア

Facebook twitter

メールマガジン無料登録

 

おすすめ記事やお役立ち資料をお届けします。

新入社員研修ってやる意味あるの?しっかり行えば人材確保・離職率低下に!


「新入社員研修ってやる意味あるの?」新入社員研修の効果に疑問を持つ方もいるでしょう。多くの企業では新入社員研修を実施しています。業務に関する知識も経験もない新入社員は、多くの不安を抱えて入社に臨むものです。

そこで指導方法を間違えてしまうと、五月病にかかり、あっという間に早期離職という可能性も…。今回は、新入社員研修の重要性と具体的な内容を解説します。新入社員研修の重要性について再確認してください。

新入社員研修とは企業の一員となる知識を学ぶ重要な場

新入社員研修とは、就職した企業の一員になるために必要な業務知識の基礎を教え、現場へスムーズに入れるようにするための教育です。ほかにも、社会人として当然とされているコミュニケーション能力やビジネスマナーなども教えます。新入社員研修のミッションは以下の3点です。

  1. 業務知識の基礎やヒューマンスキルを教えて社会人としての基礎を作る
  2. 配属先の先輩社員や上司の新入社員教育に関する負担を軽減する
  3. 新入社員が悩みを抱えたときに相談できる窓口を複数作り、離職率の低下を図る

上記ミッションを達成するために行う新入社員研修は、一般的に以下のような流れで進みます。

  1. 入社前または入社後のOff-JTによる基礎的教育
  2. 配属先でのOJT・安全衛生教育
  3. 定期的なOff-JTによるフォロー研修やキャリア面談

これらの内容を順番に説明していきましょう。

Off-JT:企業人としての基礎を体系的に教育

Off-JT(Off the Job Training)とは、社外(職場外)で行う集合研修のことを指します。

Off-JTでは、先輩社員ならすでに身につけているような業務の基礎的な知識や一般的なビジネスマナーなど、新入社員を集めて一度に教育した方が効率の良い教育を行います。Off-JTは、入社式直後から配属するまでの一定期間行われるのが一般的です。ここで、Off-JTのメリットとデメリットを整理しておきましょう。

Off-JTのメリット

  • 業務に必要な基礎スキルや専門的な知識を体系的に学べる
  • 一般的なビジネスマナーから仕事に対する姿勢、社会人としての基礎的なスキルも学べる
  • 同期入社の社員同士の情報交換や同じ企業としての仲間としての一体感、競争意識の醸成
  • 先輩社員の業務を妨げる割合が減らせる(必要最低限の知識を与えて配属)

Off-JTのデメリット

  • 学んだことを業務に落とし込むことができずに座学で終わってしまう場合も
  • 外部機関に依頼する費用が発生するというコストがかかる

社内のメンバーだけではなく、社外の講師や研修サービスを利用することも有効です。一部の大手企業では、ビジネスマナーの教育に国際線の航空機に乗っているCAを招いてビジネスマナーについて学ぶ場を設けるなど、ヒューマンスキルの教育にも熱心な傾向があります。

Off-JTの期間は、新入社員同士で同期のつながりができる貴重な時間であるとともに、何もわからない新入社員の教育に先輩社員の業務が圧迫される割合を少なくする効果もあります。ひと通りの教育を終え、スムーズに現場に配属できるような体制を整えることも、Off-JTの重要なミッションです。

新入社員の教育方法としてとても効率的なOff-JTですが、もちろんデメリットもあります。学んだことを業務に活かせない場合もあり、コストもそれなりに必要です。

OJT:配属先で先輩社員が実践的な業務を教える

OJT(On the Job Training)とは、現場が主体となって具体的な業務を教える、実践的な人材を育成するための教育を指します。OJTでは、職場内で働きながら必要な知識やスキルを実践的に身につけていきます。

OJTのメリット

  • 職場内で働きながら必要な知識やスキルを実践的に学べる
  • 結果が目に見えやすく「働いている」という実感が得られる
  • これから働いていく職場で協調性が身につく
  • 教育する側の社員も管理者としての学びの場となる

OJTのデメリット

  • 教育係の先輩社員が教育に時間を取られ、自分の仕事ができない
  • 相性の合わない先輩社員が教育係になると、新入社員のモチベーション低下
  • 指導できる適任者がいないと結果的に放置となり、新入社員のモチベーション低下

教育を受ける新入社員としては、仕事のイメージがつかみやすい点がOJTの特徴です。先輩社員とのコミュニケーションから協調性が生まれ、また、教える側の社員としても管理者としての予行練習になるという付加価値も生まれます。

厚生労働省の「平成28年度能力開発基本調査」でも、正社員に対して重視する教育訓練については「OJTを重視する」または「それに近い」とする企業は74.6%との結果がでています。しかし、OJTがうまくいかない企業も多く、「教育担当者の時間確保の困難」「指導できる適任者がいない」などのデメリットもあります。

指導する担当者によっては、かえって新入社員のモチベーションの低下を招く、ということも普通によく見る光景です。ここまで述べてきたように、Off-JTとOJTは違う良さがあります。上手に組み合わせて、新入社員の成長に合わせたフォローをしていきましょう。

安全衛生に関する雇い入れ教育も不可欠

業務の種類によっては安全衛生に関する教育も欠かせません。初心者に多い事故は、特にしっかり教育する必要があります。労働者を雇い入れたときは、従事する業務に関する安全または衛生のための教育を行うことが労働安全衛生法に定められています。

しかし、パートタイマーやアルバイトなどの短時間労働者に対して、安全衛生に関する教育を実施していない事業場が散見されます。安全衛生に関する教育をしないまま現場に短時間労働者を入れることは非常に危険です。

機械を使っての作業・有害物質を取り扱う場合、命にかかわることもあります。業種によって省略できる項目もありますが、法律で決められた雇い入れ教育は必ず行ってください。

キャリア面談・メンタルヘルスケアで離職率低下を

研修とは別に、職場におけるメンタルヘルスケアは重要です。特に新入社員は、慣れない職場環境や人間関係に大きな不安を抱えつつ業務を行っています。上司の人間関係や自分では行動を決定できないもどかしさといった心理的なストレスから、体調不良を訴えることも珍しくありません。

また、将来のキャリアに関する不安に対しても定期的なフォローが必要です。メンタルヘルスケアには、4つの方向からのアプローチがあります。

  1. 本人のセルフケア(この場合は新入社員)
  2. ラインでのケア(直属の上司や指導している社員)
  3. 事業場内産業保健スタッフ等によるケア(産業医、企業内キャリアカウンセラーなど)
  4. 事業場外資源によるケア(外部の心療内科、企業契約のカウンセラーなど)

労働契約法における労働者の安全配慮義務・健康配慮義務は心の健康も含まれるものと考えられます。早期から自分の体調や心の状態をしっかりと把握するためにもメンタルヘルスケアは重要であり、新入社員研修の中でメンタルヘルスに対する研修を取り入れることも有効です。

研修期間中に、産業医や企業で契約しているカウンセラーや企業内のキャリアカウンセラーとも面談を行い定期的にフォローする企業もあります。悩みの原因は職場の上司自体にあることも多いため、職場のライン以外にも相談できる窓口を作り、職場の悩みを打ち明けられる体制を整えることが重要です。

キャリア面談は、キャリアの悩みを聞く延長でメンタル的な悩みもヒアリングできる場でもあり、定期的に行うことで多くのメリットがあります。違うラインの相談窓口を使えるようにしておくことで将来性のある社員を失わずにすみ、ひいては離職率の低下へとつながります。

まとめ

新入社員研修は、新入社員にとっても現場で配属を待つ先輩社員たちにとっても必要な教育です。入社直後のOff-JT、職場でのOJTと安全衛生教育、定期的なメンタルヘルスケアとキャリア面談ができれば、新入社員へのフォロー体制はかなり整っていると言えます。

ここまで整えられない企業の場合も、Off-JTやメンタルヘルスケア・キャリア面談を外注するなどの工夫で、新入社員を一人前の社員として成長させる場を作っていきましょう。

加治 直樹 |  かじ社会保険労務士事務所

お知らせ

働き方改革を本気で実現したい方、必見!

労務SEARCHを運営するオフィスステーションより、働き方改革の無料e-bookをお届けします。現在、最も企業が注目している『働き方改革』、その実現に必要な3つのポイントをわかりやすく解説・ご提案いたします!

▼ダウンロードはこちらから

アンケート

ホームページの運用・方針の参考とさせていただきますので、是非ご協力ください!

サイト満足度

利用しているSNS

所属している部署

あったらいいなと思う記事 入力自由


いいね!していただくと毎日更新している最新の情報をお届けします