この記事でわかること・結論
- 給与支払証明書の役割や源泉徴収票・給与支払報告書との違い
- 給与支払証明書が必要になるケースと記載項目・書き方
- 給与支払証明書を発行する際の注意点とテンプレート活用のポイント

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労働保険(労災保険/雇用保険)この記事でわかること・結論
給与支払証明書とは、従業員へ支払った給与額を証明するための書類です。住宅ローンの申し込みや扶養控除の申請、保育園の入園手続きなど、収入を証明する必要がある場面で提出を求められることがあります。
しかし、「源泉徴収票との違いは?」「どのような項目を記載すればよい?」「すぐに使えるテンプレートはある?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
給与支払証明書には法律で定められた統一フォーマットがなく、企業に発行義務もありません。そのため、提出先が求める内容を確認し、適切な形式で作成することが重要です。
本記事では、給与支払証明書の概要や用途、源泉徴収票や給与支払報告書との違い、記載項目、発行時の注意点について解説します。また、すぐに利用できる無料テンプレートも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
給与支払証明書とは、企業が従業員へ支払った給与額を証明するための書類です。従業員本人が金融機関や自治体などへ提出し、自身の収入状況を証明する目的で利用します。
給与支払証明書の大きな特徴は、証明する期間を自由に設定できる点です。源泉徴収票は1月から12月までの年間収入を証明する書類ですが、給与支払証明書は「直近3か月分」「転職後の給与額」など、必要に応じて任意の期間を指定できます。
そのため、前年の収入ではなく現在の収入状況を証明したい場合や、転職や育児休業などによって収入が変動した場合によく利用されます。
また、給与支払証明書は企業が行政機関へ提出する書類ではありません。従業員から依頼を受けた際に企業が作成し、従業員本人へ交付する書類という位置付けになります。
給与支払証明書を作成する際は、提出先が指定するフォーマットの有無を確認することが重要です。指定がない場合は、自社独自の様式で作成できます。
なお、給与支払証明書の作成に利用できるテンプレートをお探しの方は、下記より無料でダウンロードできます。

給与支払証明書と源泉徴収票は、どちらも収入を証明する書類ですが、証明できる内容や利用される場面が異なります。
源泉徴収票は企業に交付義務がある法定書類で、1月から12月までの年間収入や源泉徴収税額などを証明する際に使用されます。
一方、給与支払証明書は企業に発行義務がなく、従業員の依頼に応じて発行される書類です。対象期間を自由に設定できるため、転職直後や昇給後など、源泉徴収票では反映されない最新の収入状況を証明したい場合に活用されます。
年間収入の証明であれば源泉徴収票で対応できるケースもありますが、提出先が「直近数か月の給与額」や「現在の収入状況」を求めている場合は、給与支払証明書の提出を求められることがあります。提出先の指定を確認し、目的に応じて適切な書類を準備しましょう。

給与支払証明書と給与支払報告書は名称が似ていますが、役割や提出先は大きく異なります。
給与支払証明書は、従業員本人が収入を証明するために利用する書類であり、住宅ローンの審査や保育園の申請、扶養手続きなどで提出を求められることがあります。
一方、給与支払報告書は、企業が従業員の給与情報を市区町村へ報告するための書類です。
住民税額を算定するための資料として使用されるため、提出先は従業員本人ではなく、従業員が住んでいる自治体となります。
また、給与支払報告書は従業員へ交付される書類ではありません。そのため、自身の収入を証明したい場合は、給与支払報告書ではなく、給与支払証明書や源泉徴収票を利用する必要があります。
書類名が似ているため混同されやすいものの、用途や提出先が異なるため、目的に応じて適切な書類を使用しましょう。
給与支払証明書は、収入状況を証明する必要があるさまざまな場面で利用されます。特に、前年の収入を証明する源泉徴収票だけでは現在の収入状況を十分に証明できない場合に活用されるケースが多くあります。
例えば、転職したばかりの従業員は前年の源泉徴収票だけでは現在の給与水準を証明できません。また、育児休業から復職した場合や勤務時間の変更によって収入が大きく変化した場合も、直近の給与状況を示す資料として給与支払証明書が求められることがあります。
ここでは、給与支払証明書が必要になる代表的なケースを紹介します。
給与支払証明書は、扶養控除や社会保険の扶養申請時に必要になることがあります。
配偶者控除や扶養控除を受けるためには、対象者の所得が一定額以下であることが条件です。また、健康保険の被扶養者になる場合も、収入要件を満たしているか確認されます。
例えば、配偶者がパート勤務をしている場合、現在の収入状況を証明するために給与支払証明書の提出を求められるケースがあります。
特に転職や勤務時間の変更があった場合は、前年の源泉徴収票だけでは実態を把握できないため、給与支払証明書が有効な証明資料となります。
住宅ローンの審査では、申込者の返済能力を確認するために収入証明書類の提出が必要です。
一般的には源泉徴収票や課税証明書が利用されますが、転職直後などで現在の収入状況を確認できない場合は、給与支払証明書の提出を求められることがあります。
例えば、前年は別の会社に勤務していた場合、前年分の源泉徴収票だけでは現在の給与額がわかりません。そのようなケースでは、現在の勤務先が発行する給与支払証明書によって収入状況を補足します。
金融機関によって必要書類が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
保育園の入園申請や継続利用の手続きにおいて、給与支払証明書が必要になる場合があります。
認可保育園では、保護者の就労状況や世帯収入によって保育の必要性や保育料が判断されるため、収入を確認できる書類の提出を求められることがあります。
通常は就労証明書を提出するケースが多いものの、自治体によっては給与支払証明書の提出を求めることもあります。また、転職直後や育児休業から復職した直後など、最新の収入状況を確認する必要がある場合にも活用されます。
必要書類は自治体ごとに異なるため、事前にホームページや窓口で確認しておくと安心です。
公営住宅は、公営住宅法に基づき一定の収入基準を満たす世帯を対象としています。そのため、入居申し込みの際には収入を証明する書類の提出が必要です。
一般的には課税証明書や源泉徴収票を提出しますが、転職や休職などによって現在の収入状況が大きく変化している場合は、給与支払証明書の提出を求められることがあります。
特に年の途中で転職した場合、前年の収入だけでは現在の状況を正確に判断できません。そのため、直近の給与状況を確認する目的で給与支払証明書が利用されます。
自治体によって必要書類が異なるため、募集要項を確認したうえで準備を進めましょう。
住宅ローン以外にも、自動車ローンや教育ローン、大口融資などの審査で給与支払証明書が必要になることがあります。
金融機関は融資を行う際に申込者の返済能力を確認します。その際、源泉徴収票だけでは最新の収入状況が把握できない場合に、追加資料として給与支払証明書の提出を求めるケースがあります。
例えば、昇給によって収入が増加している場合や転職によって給与水準が変わった場合は、給与支払証明書によって現在の収入状況をより正確に伝えられます。
スムーズに審査を進めるためにも、金融機関から案内された必要書類を漏れなく準備することが大切です。
給与支払証明書には法律で定められた統一フォーマットがありません。そのため、提出先の指定様式がある場合はその様式を利用し、指定がない場合は企業独自のフォーマットで作成できます。
ただし、どのような様式であっても、収入を証明する書類として必要な情報を正確に記載する必要があります。特に金融機関や行政機関へ提出する場合は、記載漏れや誤記載があると再提出を求められる可能性があるため注意が必要です。
ここでは、給与支払証明書に記載されることが多い項目を紹介します。
提出先によっては、勤務日数や勤務時間、社会保険加入状況などの追加情報を求められることもあります。そのため、作成前に必要項目を確認することが重要です。
給与支払証明書を一から作成するのが難しい場合は、テンプレートを活用すると効率的です。下記のテンプレートであれば、必要事項を入力するだけで簡単に作成できます。
給与支払証明書には決められた様式がありませんが、収入を証明する書類として利用されるため、必要事項を正確に記載することが重要です。
特に金融機関や自治体へ提出する場合は、記載内容に誤りがあると手続きの遅延や再提出につながる可能性があります。そのため、給与台帳や勤怠データなどを確認しながら作成しましょう。
まずは給与を受け取る従業員の情報を記載します。
氏名だけでは同姓同名の方と区別できない場合があるため、住所や生年月日も併せて記載することが一般的です。また、勤務先での所属部署や役職を記載することで、在籍状況をより明確に証明できます。
氏名や住所は住民票や人事情報と一致する内容を記載し、省略や略称は避けましょう。
次に、雇用形態や給与体系などの雇用条件を記載します。
正社員、契約社員、パート、アルバイトなどの雇用形態に加え、月給制や時給制などの給与支給形態を記載することが一般的です。
提出先によっては、勤務日数や勤務時間、社会保険加入状況などの情報を求められる場合もあります。
給与支払証明書で最も重要なのが、給与支給実績の記載です。
対象期間中に支給した給与や賞与の総支給額を記載します。一般的には所得税や社会保険料などを控除する前の金額を記載します。
また、提出先によっては月ごとの給与額を記載するケースもあります。記載方法に指定がある場合は、その指示に従って作成しましょう。
記載ミスを防ぐためにも、給与明細や給与台帳の内容と照合しながら作成することが大切です。
給与支払証明書には、発行元となる企業情報も必要です。
会社名や所在地、代表者名、発行日などを記載し、必要に応じて社印や代表者印を押印します。
提出先によっては押印不要の場合もありますが、公的機関や金融機関へ提出する場合は押印を求められるケースが少なくありません。
事前に提出先の要件を確認し、必要な形式で発行するようにしましょう。
収入を証明する書類は、給与支払証明書だけではありません。提出先によっては他の書類で代用できる場合もあります。
給与支払証明書の発行依頼を受けた際は、まず提出先が求める書類を確認することが大切です。場合によっては、すでに従業員が保有している書類で対応できる可能性があります。
ここでは、給与支払証明書の代わりとして利用されることが多い書類を紹介します。
給与明細は、毎月の給与支給額や控除額を記載した書類です。
企業には従業員へ給与明細を交付する義務があり、給与の支給内容を確認するための資料として利用されています。
ただし、給与明細で確認できるのは基本的に単月の情報です。そのため、複数月分の収入を証明したい場合は、給与支払証明書や源泉徴収票が求められることがあります。
源泉徴収票は、1年間の給与収入や源泉徴収税額などを記載した法定調書です。
年末調整後や退職時に企業から交付されるため、多くの方が収入証明書類として利用しています。
ただし、対象期間は1月から12月までの年間収入となるため、現在の収入状況を証明したい場合には適さないケースがあります。
転職直後や昇給後など、最新の収入状況を証明する必要がある場合は、給与支払証明書の提出を求められることがあります。
課税証明書は、市区町村が発行する公的な証明書です。所得金額や住民税額などが記載されており、収入を証明する書類として広く利用されています。
住宅ローンや奨学金の申請、公営住宅の申し込みなどで提出を求められることがあり、給与所得だけでなく事業所得や不動産所得なども含めた所得状況を確認できます。
また、所得が一定基準以下の場合は非課税証明書が発行されます。専業主婦(主夫)や収入が少ない方が収入状況を証明する際に利用されることがあります。
ただし、課税証明書や非課税証明書は前年の所得情報を基に作成されるため、現在の収入状況を証明する書類としては不十分なケースがあります。そのような場合には給与支払証明書が活用されます。
所得証明書も自治体が発行する証明書の一種です。所得金額を証明するために利用されますが、課税証明書とは異なり、住民税額や控除額などが記載されないケースがあります。
自治体によって記載内容や名称が異なるため、提出先から指定された場合は必要な情報が含まれているか事前に確認することが重要です。
給与支払証明書と比べると、所得証明書は前年の所得を証明する書類という位置付けになります。そのため、転職や昇給などによって収入が変動している場合は、給与支払証明書のほうが適しているケースがあります。
給与支払証明書は従業員の収入を証明する重要な書類です。そのため、発行する際には正確性や提出先の要件を十分に確認する必要があります。
特に金融機関や行政機関へ提出する書類の場合、記載内容に誤りがあると審査や手続きに影響する可能性があります。
給与支払証明書には法定のフォーマットがありません。そのため、提出先によっては独自の様式を指定している場合があります。
例えば、住宅ローンの申し込みや保育園の入園申請では、金融機関や自治体が用意した書式への記入を求められるケースがあります。
指定様式があるにもかかわらず自社様式で発行すると、再提出になる可能性があるため注意が必要です。
給与支払証明書は収入を証明する公的な資料として扱われるため、記載内容の正確性が重要です。
氏名や住所の誤記載だけでなく、給与額や証明期間の誤りも大きなトラブルにつながる可能性があります。
作成後は給与台帳や勤怠データと照合し、内容に誤りがないか必ず確認しましょう。
給与支払証明書には、実際の支給額と異なる金額を記載してはいけません。金融機関や行政機関の審査資料として利用されるため、事実と異なる内容を記載するとトラブルにつながる可能性があります。
提出先によっては、給与支払証明書ではなく源泉徴収票や給与明細で対応できる場合があります。
例えば、前年の収入を確認するだけであれば源泉徴収票で十分なケースも少なくありません。
そのため、従業員から発行依頼を受けた際は、まず提出先が求める書類を確認し、本当に給与支払証明書が必要かを確認すると業務負担の軽減につながります。

給与支払証明書には決められた書式がないため、自社で一から作成すると時間がかかることがあります。また、担当者ごとに様式が異なると記載漏れや入力ミスが発生する可能性もあります。
そのため、給与支払証明書の発行業務を効率化するためには、テンプレートを活用することがおすすめです。
下記のテンプレートは無料でダウンロードでき、必要事項を入力するだけで簡単に給与支払証明書を作成できます。
テンプレートを活用することで、記載漏れの防止や発行業務の効率化につながります。従業員からの急な依頼にも対応しやすくなるため、あらかじめ準備しておくとよいでしょう。
給与支払証明書は、従業員へ支払った給与額を証明するための書類です。住宅ローンの申し込みや扶養控除の申請、保育園の入園手続き、公営住宅の申し込みなど、さまざまな場面で利用されます。
源泉徴収票や課税証明書と異なり、任意の期間を指定して収入を証明できる点が大きな特徴です。特に転職や育児休業、昇給などによって収入状況が変化している場合は、最新の収入を証明する資料として活用されます。
給与支払証明書には法律で定められた統一フォーマットがありません。そのため、提出先が指定する様式や必要項目を確認したうえで、正確な情報を記載することが重要です。また、氏名や住所、給与額、証明期間などに誤りがないか十分に確認してから発行しましょう。
給与支払証明書を効率的に作成したい場合は、テンプレートの活用がおすすめです。あらかじめひな形を用意しておくことで、記載漏れや作成ミスを防ぎながらスムーズに発行できます。
給与支払証明書の作成が必要な方は、下記の無料テンプレートをご活用ください。
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