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ADVANCE勤怠 Hospital Editionとは?特長・料金を紹介

ADVANCE勤怠 Hospital Editionとは?特長・料金を紹介

監修者:労務SEARCH 編集部
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医師・看護師など医療施設で働く職員の勤務形態は、日直・夜勤など多岐にわたります。そのため病院の勤怠管理は手間がかかることも多く「毎月集計に大幅な時間がかかっている」「法改正に対応できていない」といった施設も少なくないでしょう。

勤怠管理システムは、そんな複雑な勤怠管理業務をラクにしてくれます。中には業界に特化した勤怠管理システムもあり、今回ご紹介する『ADVANCE勤怠 Hospital Edition』は病院向けに作られました。

この記事では、ADVANCE勤怠 Hospital Editionの特長・料金・機能について詳しく解説していきます。

ADVANCE勤怠 Hospital Editionとは

ADVANCE勤怠クラウド Hospital Edition
初期費用 20万円 主な機能 勤怠打刻/シフト登録/
締め処理/給与連係など
月額料金 プランによって異なる ワークフロー
機能
時間外労働/有給休暇/
振替休日/打刻修正などの申請
無料
トライアル
主な
連携システム
GLOVIA iZ/GLOVIA smart/
弥生給与/給与奉行など
打刻方法 4種類 対応言語 日本語
関連サービス ADVANCE勤怠 クラウド 詳細 公式サイト

ADVANCE勤怠 Hospital Editionとは、関彰商事株式会社が運営する病院向けのクラウド型勤怠管理システムです。同社は全業種(一般企業)向けの『ADVANCE勤怠クラウド』も提供しています。

多くの医療施設では、日勤・夜勤(準夜勤・深夜勤)・当直など複数の勤務形態でシフトを組みます。しかし急に患者の対応が必要となるケースや不規則な対応も発生するため、医療業は勤怠管理が難しい業種のひとつです。

医療業の勤怠管理でよくある悩み

  • 勤務形態が多様なため集計に時間がかかる
  • 非常勤の勤務状況がわかりにくい
  • 残業時間を正しく把握し超過労働を減らしたい
  • 法改正の対応が面倒 など

そんな”医療業の勤怠管理に関する悩み”を解決するために開発されたのが「ADVANCE勤怠 Hospital Edition」です。業種特有の複雑な勤務形態に対応し、病院向けに特化した機能を備えています。

ADVANCE勤怠 Hospital Editionの特長

ADVANCE勤怠 Hospital Editionの特長

「ADVANCE勤怠 Hospital Editionは病院向けの勤怠管理システム」と前述しましたが、具体的にどのような特長があるのでしょうか。ここからは、ADVANCE勤怠 Hospital Editionの特長を3つご紹介します。

病院特有の複雑なシフト・勤務形態に対応

一つ目の特長は、夜勤や宿直・明けシフトなど病院特有の複雑な勤務形態に対応している点です。

ADVANCE勤怠 Hospital Editionではシフトを登録する際、1,000種類以上のパターンの中から選べるのでどんなに複雑なシフトでもほとんど対応できます。

さらにシフト機能では、休憩時間を複数登録したり、コアタイムを設定することも可能です。

勤怠データはリアルタイムで確認可能

ADVANCE勤怠 Hospital Editionでは、職員の勤怠データがすぐに反映されるので、いつでもリアルタイムで勤怠状況を確認できます。予定と実績もすぐに確認できるため、管理者は適切な判断や指示が可能となるでしょう。

また、打刻・申請データは自動集計され、手当が必要となる特定のシフトを設定することが可能です。別途手当を申請する必要はなくなり、勤怠データの集計作業も大幅に効率化されるでしょう。さらに自動集計されたデータは、給与システムなどと連携することもできます。

様式9を自動作成できる

病院・施設では「入院基本料等の施設基準に係る届出書添付書類(様式9)」などの帳票を出力する必要があります。ADVANCE勤怠 Hospital Editionなら勤怠データがあれば、Excelファイル出力で自動作成が可能です。

ADVANCE勤怠 Hospital Editionの料金

ADVANCE勤怠 Hospital Editionの料金プラン

次に、ADVANCE勤怠 Hospital Editionの料金について見ていきましょう。具体的な料金例も紹介するので、導入を検討している病院・施設は参考にしてみてください。

料金プランは2種類

ADVANCE勤怠 Hospital Editionには2種類の料金プランがあり、利用者数によって月額料金が異なります。2つのプランの違いは「運用変更作業代行サービス」がついているか否かです(Premiumライセンスはサービスあり)。

下記の表に、利用者数ごとの月額料金(税抜)をまとめてみました。

Standard
ライセンス
Premium
ライセンス
1名~ 4,500円 5,500円
100名~ 4,400円 5,400円
200名~ 4,300円 5,300円
300名~ 4,200円 5,200円
400名~ 4,100円 5,100円
500名~ 4,000円 5,000円
契約は10ID(10名)単位でおこない、上記の月額料金は10ID単位の金額です。100IDごとに100円安くなります。

この月額料金のほか、ADVANCE勤怠 Hospital Editionでは初期費用がかかります。

登録料や導入支援料などの初期費用が必要

ADVANCE勤怠 Hospital Editionの初期費用は、次の4つの料金がかかります。

各費用の詳しい金額は、下記の表のとおりです。

ADVANCE勤怠 Hospital Editionの初期費用(税抜)
初期登録 初期登録費用 20万円
導入支援 導入支援ライトパック OPEN
導入支援パック OPEN
ワークフロー導入支援 OPEN
運用変更作業代行サービス 個別見積
導入支援スポットパック OPEN
打刻端末スタートアップパック① OPEN
打刻端末スタートアップパック② OPEN
認証オプション 静脈認証接続オプション 40万円
ICカード連携接続オプション 20万円
専用タイムレコーダー接続オプション 20万円
機能オプション 外部システムログ連携機能 20万円
弁当・社食発注管理機能 30万円
工数管理機能 30万円
ADお知らせコンシェルジュ機能 30万円

認証オプション料金は、選ぶ打刻方法によっていくらかかるか変わります。機能オプションを特に追加する必要がない場合は、もちろん支払不要です。

ADVANCE勤怠 Hospital Editionの料金例

ADVANCE勤怠 Hospital Editionを導入した場合、おおよそいくらかかるのかは導入事例を参考にしましょう。ここでは、職員が多い大規模な病院と、職員が少なめな小規模クリニックを例に紹介します。

職員500名以上の病院の場合

512名の職員を抱えるA総合病院では、ADVANCE勤怠 Hospital EditionをStandardライセンスで導入しました。打刻方法は、手が荒れた職員でも生体認証ができる「手のひら静脈認証」を選択。

かかる費用は、初期費用が60万円~・月額料金は20万8,000円です。
料金(税抜)の内訳
初期費用 初期登録費用 20万円
導入支援パック OPEN
静脈認証接続オプション 40万円
静脈リーダー、ライセンスなど 必要台数×OPEN
月額料金 Standardライセンス 20万8,000円
(4,000円×52)

職員50名程度のクリニックの場合

職員が47名のB内科クリニックは、カードリーダーにICカードをかざすだけで打刻できるICカード認証を選び、ライセンスはStandardで導入しました。

かかる費用は、初期費用が40万円~・月額料金は2万2,500円です。
料金(税抜)の内訳
初期費用 初期登録費用 20万円
導入支援パック OPEN
ICカード連携接続オプション 20万円
ICカードリーダーなど 必要台数×OPEN
月額料金 Standardライセンス 2万2,500円
(4,500円×5)

ADVANCE勤怠 Hospital Editionの機能

ADVANCE勤怠 Hospital Editionの主な機能

ここからは、ADVANCE勤怠 Hospital Editionの機能について解説します。実際にどんな機能を使えるのか、導入前に確認していきましょう。

ADVANCE勤怠 Hospital Editionで主にできること

ADVANCE勤怠 Hospital Editionの主な機能は、以下のとおりです。

主にできること
打刻・認証 出勤・退勤の報告
申請 時間外労働、有給休暇、振替休日、打刻修正の申請など
チェック 打刻忘れ、打刻エラー、遅刻・早退、承認漏れのチェック
シフト シフト登録、予実管理、複数の休憩時間の登録、コアタイム設定など
締め処理 所属ごとの締め状況の確認など
警告 労働時間などに関するアラート(実働時間、残業時間など任意に設定可能)
集計 所属単位、個人/日付/時間帯/年間月別表出力
給与連係 給与システムとの連携、指定CSVフォーマットでの出力
カレンダー 所属ごとにカレンダーの設定
セキュリティ 一般/決裁者/システム管理者の権限設定

使用する機能は役職ごとに異なり、

  • 一般職員は打刻、申請、勤務報告
  • 管理者(師長)は承認、勤怠チェック、シフト作成・管理
  • 人事・労務担当者は進捗確認、部門別勤務チェック、集計、給与計算連携

などを使用するでしょう。

打刻方法は4種類

ADVANCE勤怠 Hospital Editionにおける打刻方法は、大きく4つに分けられます。

認証方法 打刻機器 打刻方法
ID・パスワード認証 PC/スマホ/
タブレット/携帯電話
WEBブラウザから打刻
ICカード認証 ICカードリーダー/
専用タイムレコーダー
ICカードをかざして打刻
生体認証 手のひら静脈認証装置 装置に手のひらをかざして打刻
その他の認証 バーコード/磁気カード/
他社タイムレコーダーなど

そのほかにも利用できる打刻機器があるため、上記以外の希望する打刻方法がある方は問い合わせをしてみてください。なお、複数の打刻方法を組み合わせることや、入退室管理システムとの連携も可能です。

ADVANCE勤怠 Hospital Editionに関するよくある質問

ADVANCE勤怠 Hospital Editionのよくある質問

ADVANCE勤怠 Hospital Editionの導入方法は?

ADVANCE勤怠 Hospital Editionでは、以下のいずれかの方法で運用します。

パブリッククラウド版では、クラウド環境を他の利用者と共同利用するため導入コストを抑えられるメリットがあります。対してプライベートクラウド版は、専用のクラウド環境を構築するため、セキュリティ面で安心です。

まとめ

ADVANCE勤怠 Hospital Editionは、勤怠管理が困難な医療業向けに作られた勤怠管理システムです。大きな特長は、病院特有の複雑な勤務形態に対応したシフトの作成・管理ができる点や、様式9を自動作成できる点が挙げられます。

他にも、残業時間を含む勤務状況の見える化や手当の自動集計など、業種特有の悩みを解決する機能が豊富に備わっています。勤怠管理業務を効率化したい病院・施設は、ぜひADVANCE勤怠 Hospital Editionを試してみてください。

監修者労務SEARCH 編集部

労務・人事・総務管理者の課題を解決するメディア「労務SEARCH(サーチ)」の編集部です。労働保険(労災保険/雇用保険)、社会保険、人事労務管理、マイナンバーなど皆様へ価値ある情報を発信続けてまいります。
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