勤怠管理システムのなかでは珍しく、イージーオーダーのスーツのように安い価格でシステム会社側がカスタマイズしてくれる「キンタイミライ(旧バイバイ タイムカード)」。
「複雑な希望も聞いてくれる」「サポートが手厚い」と評判ですが、実際にどんな機能を使え、料金はどのくらいなのでしょうか。今回はそんなキンタイミライについて徹底解説します。
目次
キンタイミライ | |||
---|---|---|---|
初期費用 | 要問い合わせ | 主な機能 | 手書きサイン機能/通信障害対策/ 打刻時拠点指定/打刻忘れ警告など |
1人あたりの 月額料金 |
要問い合わせ | ワークフロー 機能 |
要お問い合わせ |
無料 トライアル |
ー | 主な 連携システム |
給与奉行クラウド/弥生給与/PCA給与など |
打刻方法 | 13種類 | 対応言語 | 日本語/英語 |
関連サービス | タブレット タイムレコーダー |
詳細 | 公式サイト |
キンタイミライ(旧:バイバイ タイムカード)とは、株式会社ネオレックスが運営するクラウド型の勤怠管理システムです。まだ勤怠管理と言えば紙のタイムカードが主流だった2003年からサービスの提供を開始しており、業界のなかでは老舗の存在。
サービス開始当時から、鉄道やレジャー産業など幅広い事業を手掛ける大手企業が導入をはじめ、今では有名家具量販店や人気コーヒーショップを展開する企業もキンタイミライの利用ユーザーです。大手企業におすすめな勤怠管理システムの一つと言えるでしょう。
キンタイミライの主な利用者層は、従業員数1,000人以上の規模の企業です。そのため導入実績も、企業が約120社・利用者数が33万人と一社あたりの利用者数が多いのが特長(一社あたりの平均利用者数は2,750名)。
大規模な企業が導入する勤怠管理システムとして高く評価されており、2021年度には3,000人以上規模の企業においてシェア30%を占めました。
1,000人以上および3,000人以上の市場では、キンタイミライが8年連続シェアNo.1を獲得しています。
匿名のユーザー 総合評価点:
非常に使いやすい
バイバイタイムカードを利用しています。このシステムは非常に使いやすく、従業員の勤怠管理がスムーズに行えます。特に印象的なのは、シフト管理や有給休暇の申請がオンラインでできることです。
キンタイミライ(旧:バイバイ タイムカード)は、企業ごとにカスタマイズしたシステムを提供してくれるため、企業から希望などをヒアリング後に費用の見積もりを出してくれます。おおよその価格は、以下の見積もり例を参考にしてみてください。
なお小規模企業向けには、月額無料のiPadアプリ「タブレット タイムレコーダー」があります。
見積もり条件 | |
業種 | ホテル |
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ホテル数 | 20 |
従業員数 | 1,400名 |
希望の打刻方法 | PC + ICカード(FeliCa) |
希望する機能 | 休暇付与・残日数確認/時刻型シフト/基本シフト/予実対比型バーグラフ・予実対比型リアルタイム人件費 |
この企業の場合、見積り額は初期費用が860万円・月額費用は41万9,000円です。この数字だけ見ると少し高く感じるかもしれませんが、ホテル1軒あたりの費用に換算すると、従業員1名あたりの月額費用は他の勤怠管理システムと比較しても安価なことがわかります。
見積もり条件 | |
業種 | アパレル |
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ホテル数 | 500 |
従業員数 | 4,000名 |
希望の打刻方法 | PC + QRコード(既存のを利用) |
希望する機能 | 休暇付与・残日数確認 |
この企業では、1店舗当たりの従業員数が少ないため、利用端末数ではなく利用人数での課金制を採用。その結果、見積もりは初期費用が2,710万円・月額費用が119万円となりました。
利用者数が多い分、従業員1名あたりの月額費用で考えると、先に紹介した①の例よりも安く導入できます。
実際に見積もりしてもらいたい方は、概算お見積りフォームから問い合わせてみましょう。
次に、キンタイミライ(旧:バイバイ タイムカード)の特長を3つご紹介します。
キンタイミライの一つ目の特長は、サポート面が充実していることです。他社と比較すると、検討・導入・運用の各フェーズでお客さんに寄り添った対応を心掛けていることがよくわかります。
▼キンタイミライと他社の違い
キンタイミライ | 一般的な他社 | |
検討 | 勤怠管理業務について知識が豊富な 営業担当が相談に回答 |
無料で試してもらう |
---|---|---|
導入 | 専門のコンサルティングチームが 各顧客のニーズをヒアリングした上で 準備~設定までをおこなう |
顧客自身が設定する必要あり 不明点があれば電話やメールで問い合わせ |
運用 | 運用開始後に発生するトラブルの対応、 現場への落とし込み、打刻ミスを軽減する アドバイスなど安定稼働するまで サポートチームがフルサポート |
使い方はマニュアルで確認 不明点があればサポートセンターに問い合わせ |
キンタイミライの導入企業数は約120社と前述しましたが、それは現場のある規模数が大きい企業に絞っているからです。そうすることで、導入企業が数万~数千ある勤怠管理システムに比べて、サポートチームは顧客一社一社の状況を深く把握でき、運用開始後も丁寧なサポートを継続できています。
キンタイミライのシステム自体の特長としては「現場が使いやすいシステム」になっていることです。キンタイミライの導入企業の業界・業種は、ホテル・運輸・飲食・小売業など多岐に渡りますが、勤怠管理においては
などの共通の悩みが挙げられます。そこでキンタイミライはさまざまな現場で働く従業員の方でも使いやすいように、PC以外の手段で各種申請を可能に&発行や回収の手間を抑えたQRコードで打刻できるなど、お客さんの声を取り入れた仕様になっています。
キンタイミライは勤怠管理に必要な最低限の機能が携わっている「基本システム」に、各社が必要な機能(オプション機能)を追加して、その企業にぴったりの勤怠管理システムを構築できるサービスです。
オプション機能は、コンサルティングチームが企業の就業規則・独自の集計ルール・ニーズなどをヒアリングした上で選定してくれます。各社の複雑な勤怠管理ルールや、特殊なニーズにも柔軟に対応してくれる点が特長です。
勤怠管理システムを導入する際はさまざまな打刻方法の中から自社に合いそうなものを選び、試してみるのが一般的ですが、結果的に選んだ打刻方法が最も自社に合っているのかどうかは、はっきりと判断できないケースも多いかもしれません。
その点キンタイミライなら、コンサルティングチームと話し合いながら決めていけるので、導入後に勤怠管理業務が効率化されることは間違いないでしょう。口コミでもこの点を評価する声が上がっています。
勤怠管理でいえば、ネオレックスのキンタイミライはおもいっきりニーズに応えた、マーケット・インな製品・サービスだと思う。わかりやすい。
— 常盤木龍治|トッキー |コザ|DX軍師|沖縄のIT番長|EBILAB|岡野バルブ|🇯🇵🇧🇷 (@ryuji_tokiwagi) May 27, 2010
キンタイミライ(旧:バイバイ タイムカード)では、さまざまなタイムレコーダーが用意されています。契約前に各打刻方法を確認し、自社に合うものがあるか確認しておきましょう。
キンタイミライの打刻方法は、下記の13種類です。スマホやPCからだけでなく、携帯電話での打刻方法もあるのが特長でしょう。
打刻方法の種類 | 使い方 |
バイバイ タイムカード for iPad | iPadにQRコードをかざすだけ |
---|---|
バイバイ タイムカード for iPhone | iPhoneにQRコードをかざすだけ |
スマホ(iPhone/iPad) +GPSタイムレコーダー |
スマホから打刻+位置情報も把握可能 |
PC+QRコード | PCに取り付けるQRコードリーダーにかざすだけ |
PC+FeliCa | FeliCaリーダーにICカードをかざすだけ |
PC+Mifare | PCに取り付けるMifareリーダーに Mifareカードをかざすだけ |
PC+指静脈認証 | 静脈認証機に指を置くだけ |
カメラ+QRコード | タブレットにQRコードをかざすだけ |
PC+クリック | 打刻用の専用PCにインストールしたソフトで打刻 |
PC+クリック(個人) | 各従業員のPCにインストールしたソフトで打刻 |
PC+Windowsログオン | Windowsにログインするだけ |
携帯電話+QRコード | キンタイミライの専用アプリから、 携帯のカメラでQRコードを読み取って打刻 |
携帯電話+画面メモ | 携帯電話に登録した画面メモから打刻 |
また、打刻忘れがあると判断されたときに警告を表示してくれる「打刻忘れ警告」、電波が届かないときに一時的に打刻データを保存できる「通信障害対策」など打刻に関するさまざまな機能が用意されています。
前述のとおり”現場で働く人”向けに開発されたキンタイミライは、有給休暇などの申請方法もシンプルです。具体的には、操作画面で取得したい休暇を選び、次にカレンダーから日付を選択するだけ。
休暇申請の承認をおこなう管理者は、複数名いるケースや一人だけのケースなど企業によってさまざまです。
キンタイミライは初心者の方でも使いやすいように、無駄な操作をなくしたシンプルな設計であるが故に、勤怠管理システムで細かな設定をおこないたい方にとっては「もっと充実した機能が欲しい」と感じてしまう場合もあることに注意をしましょう。
最後に、キンタイミライに関するよくある質問をご紹介します。
これらの問題点を改善してもログインできないときには、キンタイミライのサポート窓口に問い合わせてみましょう。
キンタイミライ(旧:バイバイ タイムカード)は、複雑な勤怠管理ルールがある企業やさまざまな働き方・拠点がある大規模な企業におすすめな勤怠管理システムです。
企業に合わせた勤怠管理システムを設計してくれるだけでなく、検討のフェーズから運用開始後に安定稼働するまで、担当者がしっかりとサポートしてくれる点も魅力でしょう。
気になった方はぜひ、公式サイトから資料請求やお問い合わせをしてみてください。
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