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勤怠ドライバーとは?運送業向けの特長・機能と料金を解説

勤怠ドライバーとは?運送業向けの特長・機能と料金を解説

監修者:労務SEARCH 編集部
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2023年4月より資本金3億円以下の運送業者を対象に、月60時間を超える時間外労働の割増賃金率の引き上げが実施されました。2024年の4月からは、ついに運送業における時間外労働の上限が改正されます。

このように近年、運送業に関する法改正が度々おこなわれていますが、改正法案に対応するためにいま一度、運送業者は勤怠管理を見直した方がいいかもしれません。

この記事では、運送業のために開発された『勤怠ドライバー』という勤怠管理システムについてご紹介します。「法改正の対応が間に合っていない」「勤怠管理業務を効率化させたい」運送業の方は、ぜひ参考にしてみてください。

勤怠ドライバーとは

勤怠ドライバー
初期費用 要問い合わせ 主な機能 勤怠管理/
給与計算/
デジタコ連携/車両管理など
月額料金 要問い合わせ ワークフロー
機能
要問い合わせ
無料
トライアル
主な
連携システム
要問い合わせ
打刻方法 4種類 対応言語 日本語
関連サービス 点呼ドライバー 詳細 公式サイト

勤怠ドライバーとは、株式会社ロジ勤怠システムが運営する運送業のための勤怠管理システムです。同社は協働ベンチャー企業であり、中小運送会社で経営者を務める方々が役員を担っています。

つまり勤怠ドライバーは、運送業界に精通した方々が作った勤怠管理システムということ。開発側が運送業界における勤怠管理の課題や問題をよく知っているからこそ、運送業の方が使いやすい勤怠管理システムになっています。

実際にさまざまな物流・運送会社が、勤怠ドライバーを導入しています。正確な勤怠管理が難しい業種の場合、勤怠ドライバーのように業界特化型の勤怠管理システムを選ぶのがおすすめです。

勤怠ドライバーの料金

勤怠ドライバーの料金プラン

勤怠ドライバーには、3つのプランがあります。

3つのプランの違い

これらのプランの違いは、下記のとおりです。

プラン名 ライト スタンダード スタンダード+給与
勤怠管理
給与計算機能
デジタコ連携
導入サポート

上記のとおり、使用できる機能に差があります。また料金については、勤怠ドライバー ライトは無料です。勤怠ドライバー スタンダードとスタンダード+給与の料金は、個別見積もりをしてもらう必要があります。

ただし、基本的に勤怠ドライバーは従量課金制を採用しているため、月額料金はシステムを利用した人分だけの料金がかかります。月額料金に打刻機器代は含まれません。

「勤怠ドライバー ライト」で30日間無料お試しが可能

勤怠ドライバー ライトのプランは、30日間限定の無料お試しプランです。

  • 勤怠管理システムを初めて利用する
  • 運送業に特化した勤怠管理システムを利用したい

という方が、コストをかけずに勤怠管理システムを試せます。機能は勤怠管理機能のみを利用することができ、無料お試し期間終了後は自動解約となるため「知らずのうちに料金が発生していた」などのケースは起こりません。

勤怠ドライバーの給与計算機能などの利用を検討している方でも、まずは勤怠ドライバー ライトで操作感を体験してみるのがいいでしょう。

勤怠ドライバーの特長

勤怠ドライバーの特長

次に、勤怠ドライバーの特長を3つご紹介します。

運送業向けだから最新の法改正にも対応

勤怠ドライバー 2023年・2024年問題診断

勤怠ドライバーの一つ目の特長は、運送業に特化している点です。一般的な勤怠管理システムでは、運送業の複雑な雇用形態や勤務パターンになかなか対応していないことや、運送業に関係する法改正の対応はほとんどできていないことが多いでしょう。

その点勤怠ドライバーなら最新の法改正にも対応しているため、システムを利用するだけで法律を遵守した勤怠管理が可能となります。

たとえば最近では(2023年4月より)、資本金3億円以下の運送業者に対して、時間外労働の割増賃金の猶予が撤廃されました。これにより対象事業者は、月に60時間を超えた部分の時間外労働に対して、50%の割増賃金を支払わなければいけません。

そのほかにも2024年4月からは、トラックドライバーの時間外労働の上限が年間960時間までに規制されます。これらの法改正への対応は義務であり、違反すると罰則の対象となる可能性があるため、勤怠管理システムの導入などの対策が必要です。

改善基準告示に対応している

トラックドライバーの長時間・過重労働を防ぐことは、ドライバー自身はもちろん、国民の安全を確保するためにも重要とされています。

そのためドライバーの拘束時間の上限や休息期間については「改善基準告示(労働時間などの改善のための基準)」において基準が設けられており、前述した時間外労働の上限も、改善基準告示の見直しの一環として定められました。

改正前
(~2024年3月)
改正後
(2024年4月~)
1年の拘束時間 3,516時間 原則:3,300時間
最大:3,400時間
1カ月の拘束時間 原則:293時間
最大:320時間
原則:284時間
最大:310時間
1日の休息時間 継続:8時間 継続11時間を基本とし、
継続9時間

勤怠ドライバーは、そんな改善基準で求められる複雑な労働時間の管理や監査にも対応しています。

導入・運用がシンプルで簡単

勤怠ドライバーの運用画面

勤怠ドライバーは、インターネット環境さえあればすぐに導入可能なクラウド型の勤怠管理システムです。画面構成も、予定勤務時刻と実際の勤務時刻を一目で比較できたりとシンプルで、PCの操作に慣れていない方でも簡単に運用できます。

導入時には担当者による導入サポートがあるため、初期設定に不安を抱えている方でもスムーズに運用を開始できるでしょう。

勤怠ドライバーの機能

勤怠ドライバーの機能

勤怠ドライバーの機能は主に、勤怠管理・デジタコ連携・給与計算などが挙げられます。ここからは、これらの機能のどんな点が運送業者にとって使いやすいのか、各機能でできることを詳しく見ていきましょう。

勤怠管理で労働時間の予測もできる

勤怠ドライバーでは、スマホ・タブレット型PC・カードリーダーなどさまざまな機器で勤怠打刻ができます。勤怠データの取得だけでなく、勤怠シミュレーション機能で労働時間の予測も可能です。

残業時間などを予測してくれることで、ドライバーの超過労働の防止に繋がります。
勤怠ドライバーの勤怠管理機能
勤怠状況照会 現在の拘束時間や残業時間を集計しリアルタイムで確認可能
勤怠シミュレーション 月単位での拘束時間や残業時間の予測が可能
勤怠スケジュール 各従業員ごとに異なる所定労働時間を設定することが可能

デジタコのデータを出退勤データとして読み込みできる

勤怠ドライバーでは、運転時の速度や走行距離・時間を記録するデジタコ(デジタルタコグラフ)との連携もできます。つまり、デジタコの出庫帰庫のデータをドライバーの出退勤データとして取り込むことが可能です。

CSVファイルでデータ出力が可能なデジタコなら、基本的にどのメーカーのデジタコにも対応しています。

給与計算で複雑な給与体系・項目も計算できる

勤怠ドライバーの給与計算

勤怠ドライバーの給与計算機能では、運送業特有の複雑な給与体系や給与項目も計算できます。これは、賃金の未払いや最低賃金を下回ることを未然に防ぐことに繋がります。

そのほかにも下記の表のとおり、勤怠ドライバーにはさまざまな機能が搭載されています。

そのほかの勤怠ドライバーの機能
運転者台帳管理 監査で必要な運転者台帳の入出力が可能
年休管理機能 入社年月日方式、基準日方式で年休管理が可能
年休管理台帳 年次有給休暇管理簿の出力をおこなうことが可能
各種帳票出力 個人別月間勤怠実績や期間を指定しての集計など、さまざまな集計結果を出力可能
車両管理 車両台帳出力や車検、3カ月点検の管理をおこなうことが可能
集計データ出力 各種勤怠・給与データについてCSV形式で出力が可能

まとめ

勤怠ドライバーとは、複数の運送会社の経営者が協働して開発した、運送業のための勤怠管理システムです。

運送業においては、従来より長時間・過重労働が問題視されており、最近はそんな問題の根本を解決するために法改正もおこなわれています。法改正に伴い、事業者は法律に遵守した勤怠管理をしなければいけません。

「本来の業務と並行して法改正の対応まで手が回らない…」「法律に則った勤怠管理ができているか心配」といった運送業者の方は、ぜひ簡単に運用できる勤怠ドライバーの導入を検討してみてください。

監修者労務SEARCH 編集部

労務・人事・総務管理者の課題を解決するメディア「労務SEARCH(サーチ)」の編集部です。労働保険(労災保険/雇用保険)、社会保険、人事労務管理、マイナンバーなど皆様へ価値ある情報を発信続けてまいります。
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