PCAサブスク給与は、100にもおよぶ給与項目があり広範囲な業種に対応できるWeb給与計算ソフトです。サブスクリプション(利用料型)であるため初期費用を抑えられる・コストの平準化が図れるなどのメリットがあります。
では実際にどんな機能が備わっているのでしょうか?この記事では豊富なPCAサブスク給与の機能や、気になる月額料金について詳しく解説していきます。
日々の面倒な給与計算業務を自動化・効率化したいという企業さまはぜひチェックしてみてください。
目次
初期費用 | 無料 | 月額利用料 | 9,900円〜 |
---|---|---|---|
月額/ユーザー | 要問い合わせ | 無料トライアル | 〇 |
社会保険対応 | 〇 | 年末調整 | 〇 |
連携できる システム |
PCAシリーズなど自社製品/ジョブカン勤怠管理/ オフィスステーションなど他社製品 |
詳細 | 公式サイト |
PCAサブスク給与とは、ピー・シー・エー株式会社が提供するWeb給与計算ソフト「PCA」のサブスクリプションサービスです。
給与・賞与計算の自動化や給与明細書の作成などの基本的な機能に加えて、年末調整計算や電子申告など複雑な業務にも対応しているため面倒な工数を削減できます。
また、APIによって他製品とのデータ連携が取れるため人事管理や勤怠管理システムと掛け合わせることで、さらに業務効率化が図れるでしょう。
サブスクリプション利用は毎月決まった額の支出になるため、コスト管理もラクになります。PCAサブスク給与は初期費用が0円なのも嬉しいポイントです。
システムAではご利用いただけません。
PCAサブスク給与には業務規模に応じて3つのバージョンが用意さており、それぞれの機能と料金プランが異なります。
サービス名 | PCA サブスク給与 jiman |
PCA サブスク給与 |
PCA サブスク給与 hyper |
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額固定費 (税込) |
4,290円 | 9,900円 | 15,400円 |
業務規模 | エントリー版 小規模法人向け |
スタンダード版 中小企業向け |
最上位版 中堅企業向け |
「PCAサブスク給与 jiman」は小規模法人向けのエントリー版なため、長期的な利用を検討している場合は、他の2つから選ぶことをおすすめします。
「PCAサブスク給与 hyper」には、グループ企業管理や出向者の労災保険処理機能なども搭載しているバージョンです。中堅企業での利用であればこちらを推奨します。
PCAサブスク給与の公式サイトより、2ヶ月間の体験版ダウンロードが申し込みできます。実際の使用感や業務規模に合っているかなど確かめるためにも、まずは体験版から始めてみるのも良いでしょう。
PCAサブスク給与にはどんな特長があるのでしょうか?ここでは実際に給与計算業務を進めるうえで覚えておきたい3つの特長を紹介します。
PCAサブスク給与は、便利な機能が豊富にあることが特長のひとつです。たとえば、給与項目が100にもおよぶほど多いため正社員から裁量勤務社員、パートタイム・アルバイトなど複雑な業務形態の給与計算にも柔軟に対応できるなどがあります。
また、誰かが昇給した際や計算間違えがあった際などに必要な「遡及計算処理※」もPCAサブスク給与で簡単にできるため、新年度給与計算のタイミングやボーナス時期でも効率的に業務がおこなえます。
システムAではご利用いただけません。
PCAサブスク給与は、e-Taxやe-Gov、マイナポータルなどと連携も可能であるため電子申告/電子申請※が必要な業務にも対応しています。
厚生年金や健康保険関連の届出を、CSV添付方式でPCAサブスク給与の画面からそのまま提出処理が可能なため、忙しい時期の業務も問題なく完了できるでしょう。
電子申請はシステムAではご利用いただけません。
三つ目の特長は、PCAシリーズ製品や他社製品とデータの連携ができることです。たとえば勤怠管理システムと連携することによって、給与明細作成に必要なデータを簡単に揃えることができます。
また、PCAサブスク給与側のデータを勤怠管理システムに共有することで経費精算などがスムーズにおこなえるなど他業務との相乗効果も見込めるでしょう。
さらに、この機会に他のシステム/ソフトまで一緒に検討しているという企業さまには「PCAサブスク dxコンプリート」というのもあります。約16製品ものPCAソフトが使い放題ですべて連携できるのがメリットです。
体験版を2ヶ月間利用してからそのまま本申し込みができるため、まずは実際の業務でPCAサブスク関連ソフトを使ってみてから決めるのもおすすめです。
ここではPCAサブスク給与について、基本的な業務周りの機能を紹介します。
給与計算システムの基本的な処理である「給与計算・賞与計算」に関して、PCAサブスク給与の便利な機能を紹介します。
給与明細書の作成には上記画像のように、細かい給与項目を設定可能です。必要な項目を入力するだけで金額が自動計算で反映されるため数値の確認・修正も簡単におこなえます。社員ごとにまとめて入力できる一覧画面も用意されており一括処理も可能です。
賞与に関しても「PCA 人事管理シリーズ」からの人事考課データを利用して、シミュレーションがおこなえます。結果をPCAサブスク給与の社員マスターに共有できるため、入力の手間がかかることはありません。
各種社会保険の提出書類や給与支払報告書(源泉徴収票)の作成時にも、PCAサブスク給与の機能は便利です。基本的にはデータ入力と自動計算であるため、特別な税務知識は一切必要ないのもメリットです。
上記画像のように社員ごと・社会保険ごとに一覧で見ることも可能なため、よりスムーズに集計できるでしょう。登録している社員の情報をもとに、介護保険・厚生年金・厚生年金基金の対象者かそうでないかを自動判別できる便利な機能もあります。
紹介した基本的な業務以外にも、年間通して利用機会のある処理機能をまとめました。PCAサブスク給与含め関連システムがあると、特に会社が忙しい時期は数値の確認や修正の負担軽減にもなります。
システムAではご利用いただけません。
PCAサブスクを利用する際の注意点について、2つ解説します。
この記事で紹介している料金には、導入におけるネットワーク構築や操作指導、データ移行に係る費用などは含まれていないためご注意ください。
導入の際は社内のネットワーク担当者に依頼するか、ピー・シー・エー株式会社が用意しているサポートパッケージを利用するのもおすすめです。
ソフトが動作する環境に関しては導入前に確認しておきましょう。
OS | Microsoft(R) Windows 11 Microsoft(R) Windows 10 Microsoft(R) Windows 8.1 |
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CPU | 無料Celeron 以上必要 Core i5 以上を推奨 ※または同等の互換プロセッサーを搭載したコンピューター |
メモリ | 2GB以上必要 8GB以上を推奨 |
ディスクドライブ | ・HDドライブ、DVDドライブがそれぞれ1台以上必要 ・データのバックアップ用に大容量リムーバブルディスクドライブの接続を推奨 ※NASへの直接バックアップは動作の保証対象外となります。機種や環境、接続状況等により上書きバックアップが取れない現象が確認されています |
HDD/SSD容量 | Windows11 64GB以上必要 Windows10 20GB以上必要 Windows8.1 2GB以上必要 256GB以上を推奨 プログラムセットアップ時に最低600MB以上の空き容量が必要 |
大きな違いは環境です。クラウド製品はインターネット上での構築ができるためメンテナンス費用や複数ソフトの導入費用などが抑えられます。その分、インターネット回線が不安定だと動作しなくなるなどのリスクもあります。
一方でサブスク製品は、自社でサーバーやデータベース(SQL Server Standard)を用意する必要があります。手間はかかりますがセキュリティや、回線不良などのリスクを考慮した際にこちらを選ぶ企業さまも多いです。
2ヶ月間の無料体験版から本利用までの流れは、下記のとおりです。
PCAサブスク給与は、給与計算ソフト「PCA」をサブスクリプションで利用できるため導入コストも抑えられて経費も管理がしやすいです。
給与や賞与の計算を基本とし、社会保険関連の書類や年末調整管理もスムーズにおこなえるため、面倒だった入力・作成業務の効率化になるでしょう。
同社のサービスには、労務管理システムや人事管理システムもありPCAサブスク給与ともデータの連携ができます。給与計算システムの導入を検討している企業さまはぜひともお試しください。
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