法や税制改正など日々変化していく社会で、柔軟に対応していけるのがマネーフォワード クラウド給与です。複雑化していく業務にも適応できるソリューションであり、変化に強い会社を目指すうえで欠かせない存在でしょう。
導入にあたっては機能や料金などを確認しておくことが大切です。この記事では、マネーフォワード クラウド給与の機能から料金、よくある質問まで詳しく解説しています。検討中の企業はぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
初期費用 | 無料 | 月額利用料 | 個人向け: 800円〜 法人向け: 2,980円〜 |
---|---|---|---|
月額/ユーザー | 300円 | 無料トライアル | 〇 |
社会保険対応 | 〇 | 年末調整 | ー |
連携できる システム |
マネーフォワードシリーズ/ジョブカン勤怠管理/オフィスステーションなど | 詳細 | 公式サイト |
マネーフォワード クラウド給与は、株式会社マネーフォワードが提供する給与計算システムです。ほかにもクラウドHRソリューションとして「クラウド勤怠」「クラウド人事管理」など豊富な種類を展開しています。
それぞれのソリューションを連携して利用することで、人事労務の範囲をミスなくカバーすることができるでしょう。
マネーフォワード クラウド給与の機能拡充や、他製品との連携追加などアップデートが定期的にあるため運用側への配慮も感じられます。日々改善されていくところは嬉しいポイントです。
公式ページには導入実績や「コスト削減のアイデア」「インボイス制度の影響」などのハウツー情報もあるため、見るだけでもかなり勉強になるでしょう。気になる方は一度見てみることをおすすめします。
1:クラウド型会計ソフト利用者1,651名へのアンケート調査(2021年3月自社調べ)より
2:2020年1〜6月自社調べ 当社から直接サービスをご購入いただいた法人におけるサービス解約率を元に算出
マネーフォワード クラウド給与の料金プランは、
の3つがあり、前者2つには細かい料金プランがあるためここで紹介します。「法人向け(50名以上)」に関しては、お問い合わせフォームより基本情報を送信することで各企業に合った見積もりを出していただけます。
パーソナル ミニ |
年額プラン | 800円/月 (9,600円/年) |
---|---|---|
月額プラン | 980円/月 | |
パーソナル | 年額プラン | 980円/月 (11,760円/年) |
月額プラン | 1,280円/月 | |
パーソナル プラス |
年額プラン | 2,980円/月 (35,760円/年) |
表示価格はすべて税抜です。
プランによって異なる点は対応機能数や登録取引先数などです。詳細は公式サイトでチェックしておきましょう。
スモール ビジネス |
年額プラン | 2,980円/月 (35,760円/年) |
---|---|---|
月額プラン | 3,980円/月 | |
ビジネス | 年額プラン | 4,980円/月 (59,760円/年) |
月額プラン | 5,980円/月 | |
従量課金 | 確定処理をおこなう人数 | 6名以上は300円/名 |
表示価格はすべて税抜です。
マネーフォワード クラウド給与は、毎月の確定処理人数に応じて従量課金が存在します。
上記の基本料金内で収まるのは、スモールビジネスは3名まで・ビジネスは5名までです。6名以上はプラスして300円/名かかるため覚えておきましょう。
「個人向け:パーソナルプラン」と「法人向け(50人以下):ビジネスプラン」のみ1カ月無料トライアルを実施しています。
公式サイトから気軽に申し込めます。気になる企業は一度利用してから検討するのも良いでしょう。
ここでは、マネーフォワード クラウド給与の特長を3つ紹介します。
マネーフォワード クラウド給与は、給与計算に関わるあらゆる業務を自動化してくれます。そのうえで勤怠情報などの同期もあり、正確性を追求することが可能です。
社会保険料や各種税金など、年度によって異なる可能性がある数値にも対応。法改正にも自動で反映してくれるため、バタバタしている繁忙期でも初歩的なミスを防げるでしょう。
また「マネーフォワード クラウド勤怠」などの他製品と共に運用することで、ワークフローに沿って流れるように業務がこなせます。「ジョブカン勤怠管理」など外部システムとの連携も可能です。
マネーフォワード クラウドシリーズのみで完結できるため、タスク管理にも良いでしょう。システムから給与明細を社員へ自動配付・法定調書を市役所へ電子申告など、外部へのコミュニケーションも効率的にできます。
マネーフォワード クラウド給与などのITソリューションは、導入することでペーパーレス化を実現できるというのも特長としてあります。
これまでの「紙を見ながら入力していた業務」や「給与明細書などを印刷して配る」などの時間が大幅に削減できるでしょう。導入実績では、なんと1,500時間も削減できたとの声もありました。
基本業務やその他にかかっていた工数を減らすと同時に、会社全体のデジタル化/DX化にも一歩進めるため一石二鳥です。
マネーフォワード クラウドシリーズはサポート体制にも力を入れており、専任担当者による導入支援サービス(有償)やチャット/メールサポートがあります。
なかでも、チャット/メールサポートは経験豊富なスタッフによる対応であり、満足度は95%※にもおよびます。
2020年6月 株式会社マネーフォワード調べ
マネーフォワード クラウド給与の基本機能を一覧で紹介します。
給与/賞与計算 | 月給制・日給制・時給制 扶養人数の自動計算 給与締日・支給日の変更 労働基準法に準拠した設定 FBデータ作成 部門・職種の設定 複数事業者の給与計算 各種控除額の自動計算 料率・法令改正時の自動更新 各種帳票出力 カスタム計算式 |
---|---|
Web給与明細 | Web明細(給与・賞与) スマートフォン対応 給与明細項目も自由に設定 閲覧公開日付指定 退職した従業員のログイン制限 従業員ごとの専用画面 メール通知機能 |
所得税 | 通勤手当の課税/非課税区 扶養対象者の自動判定 所得税法の自動更新 選べる所得税計算 所得税徴収高計算書(納付書) |
雇用保険料 | 雇用保険料率の自動更新 法令に準拠した端数処理計算 離職票発行に必要な情報の出力 |
社会保険料計算 | 社会保険料率の自動更新 社会保険料の徴収月数自動判定 選べる社会保険料計算 年齢による自動的な資格喪失や介護保険料の控除開始 |
サービス連携 | 銀行との振込連携 勤怠ソフトとのAPI・CSV連携 労務管理ソフトとの連携 タレントマネジメントシステムとの連携 福利厚生ソフトとの連携 |
マネーフォワード クラウドの給与計算は、事業者も従業員も設定する項目は5つだけです。必要最低限だけでOKであるため、迷うこともなく自動計算を進められます。
複雑な計算を要する「所得税」に関してもスムーズに自動計算できます。所得税計算上の扶養者かどうか判別するところから、経費精算などにおける課税/非課税の設定も可能であるため、税務知識がなくても安心です。
また、三井住友銀行やみずほ銀行とサービス連携をしており、マネーフォワード クラウド給与から給与振込申請もできます。計算結果からFBデータが作られるため、数字の間違いもなく手数料も抑えて給与振込に対応できます。
マネーフォワード クラウド給与は確定処理人数に関して、プランの基本料金で対応できる人数上限を超えた分は別途料金がかかります。
1名〜5名規模であれば上記プランの基本料金だけで対応できます。しかし、6名以上の従業員がいる企業は注意が必要です。
6名以上は、確定処理をおこなった人数1名につき月額300円(税抜)が別途かかることを把握しておきましょう。
マネーフォワード クラウド給与を複数ユーザで利用することも可能です。たとえば、業務担当者が何人かいる場合や、外部の税理士/会計士への共有したい場合などにも活用できます。
登録数に上限はありません。また、従業員を登録するごとに別途料金が発生することもありません。
マネーフォワード クラウド給与は、業務自動化とミス削減などを実現してくれる給与計算システムです。日々の非効率的な工数削減に悩んでいる企業は、導入することで大幅な時間が確保できるでしょう。
企業規模に応じてさまざまな料金プランがあります。検討している方は公式サイトより、まずは「料金シミュレーション」や「1カ月無料トライアル詳細」などを拝見してみましょう。
労務・人事・総務管理者の課題を解決するメディア「労務SEARCH(サーチ)」の編集部です。労働保険(労災保険/雇用保険)、社会保険、人事労務管理、マイナンバーなど皆様へ価値ある情報を発信続けてまいります。
詳しいプロフィールはこちら