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【2023年最新】勤怠管理アプリおすすめ9選!タイプ別に徹底比較

勤怠管理アプリおすすめ9選を比較!無料で使えるアプリも紹介

監修者:労務SEARCH 編集部
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この記事でわかること

  • サポート体制・機能・料金が優れた勤怠管理アプリ
  • 勤怠管理アプリでできること
  • 勤怠管理アプリを選ぶときのポイント

勤怠管理アプリとは、スマホやタブレットから出退勤の打刻や勤務時間の集計をおこなえるサービスのことです。

勤怠管理アプリを導入することで、勤怠管理業務の効率化ができます。またアプリなら設備機器の導入コストがかからないため、手軽に勤怠管理をデジタル化できる点も魅力です。

そこでこの記事では、サービス体制・機能・料金の3つのカテゴリ別におすすめの勤怠管理アプリを9選ご紹介。勤怠管理アプリの選び方や主にできること、無料で使える勤怠管理アプリも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

勤怠管理アプリとは

勤怠管理アプリとは

勤怠管理アプリとは、出退勤の打刻や勤務時間の集計などの勤怠管理作業をおこなえるアプリです。主にスマホやタブレットなどの端末に、アプリをインストールして利用します。

これまで勤怠管理作業は紙や表計算ソフトでおこなうことが一般的でしたが、手作業の非効率さや従業員による不正などが問題視されていました。

勤怠管理アプリを使用するメリット

勤怠管理アプリを導入することで、どこからでも手軽に打刻できるうえに、集計作業の効率化が期待できます。

勤怠管理アプリの3つの種類

勤怠管理アプリは、大きく以下の3つに分けられます。

1. タイムレコーダー型

タイムレコーダー型の勤怠管理アプリは、タブレットやスマホなどの端末を設置して利用するタイプです。従業員は出退勤時にボタン操作や写真撮影をおこない、打刻します。

メリットは、打刻の操作が簡単なことや、打刻機からデータを取り込んで集計をおこなえること。端末によっては顔認証や指紋認証などの機能も搭載されており、不正打刻を防ぐことが可能です。

一方デメリットとして、端末の設置・メンテナンスにコストがかかること、端末が故障したり混雑したりすると打刻できない場合があることが挙げられます。

また、端末が設置されている場所以外では打刻できないため、テレワークや出張などが多い企業での利用にはあまり適していません。オフィス内での出退勤管理に重点を置きたい企業におすすめです。

2. 業務連携型

業務連携型の勤怠管理アプリは、給与計算人事評価などのバックオフィスシステムと連携できるタイプです。

集計の自動化やデータの連携などにより、作業効率アップとミスの削減が見込めます。データ分析や人件費のリアルタイム把握などの機能も備えており、経営判断や人事戦略に役立てることもできます。

勤怠管理に紐づくバックオフィス業務全体を効率化したい企業におすすめです。

3. 多機能型

多機能型の勤怠管理アプリは、打刻だけでなくシフト管理や休暇申請・自動集計などのさまざまな機能を備えているタイプです。

多機能型の魅力は、勤怠管理に関するあらゆる業務を一括で遂行しやすいことや、従業員や管理者のニーズに応じてカスタマイズしやすいこと。

また、従業員の手持ちのスマホやPC・タブレットなどから打刻が可能で、勤務場所・就業形態に縛られず打刻ができます。勤怠管理に関するあらゆる業務を一元化したい企業におすすめです。

勤怠管理アプリの機能・できること

導入を検討している場合は、事前に自社に必要な機能を確認しておくことが重要です。そこで、勤怠管理アプリで主にできることを以下の表にまとめてみました。

機能 できること
出退勤の打刻 スマホやタブレットなどの端末から
出勤・退勤の時間を記録する
ワークフロー機能 残業や有給休暇などの従業員の報告・申請、
管理者の承認・確認がアプリ上で完結する
不正打刻・打刻漏れ
のアラート
長時間労働や休日出勤などの超過労働や、
出勤・退勤の忘れなどの打刻漏れなどの通知が送られる
勤怠データの
自動集計
打刻データから労働時間や残業時間、
休暇日数などを自動的に計算する
シフト管理 シフト表を作成・確認・変更でき、
希望休やシフト交換などの申請もおこなえる
GPSによる
打刻場所確認
打刻時にGPS機能を利用して打刻場所を確認する
テレワークや外出先などの、不正打刻を防ぐ
権限設定 部署ごとや役職ごとに打刻可能な端末や時間帯を制限したり、
閲覧・編集可能なデータを限定したりできる
ダッシュボード機能 勤怠データをグラフや表などで視覚的に表示し、
管理者はリアルタイムで従業員の勤怠データを確認できる
データ分析・
レポート作成機能
労働時間や残業時間の推移や比較、
有給休暇の消化状況などの勤怠データを分析し、
レポートとして出力する
給与管理システム
との連携機能
API連携やデータインポートなどの方法で
勤怠データを給与計算システムに反映させる

上記の表を参考に、勤怠管理アプリのどの機能を利用したいかをチェックしておきましょう。

おすすめ勤怠管理アプリ9選の比較表

ここからは、おすすめな勤怠管理アプリ9選を紹介していきます。9選の比較表は以下のとおりです。

無料・低コストで利用できる勤怠管理アプリ

低コスト・無料で利用できる勤怠管理アプリ

低コスト・無料で利用できる勤怠管理アプリは以下のとおりです。

サービス名 オツトメ!
初期費用 無料 無料 無料
月額固定費 プランによって異なる プランによって異なる 無料
無料
トライアル
最低料金 無料 無料 無料
サービス名 公式サイト 公式サイト 公式サイト

ハーモス勤怠

ハーモス勤怠
初期費用 無料 月額固定費 プランによって異なる
無料
トライアル
打刻方法 スマホ/PC/ICカード/Slack/LINE/QRコード など
対応できる
勤務形態
テレワーク/みなし労働時間など ワークフロー
機能
残業申請/休日出勤申請など
連携できる
システム
SmartHR/マネーフォワード
クラウド 給与/ CYURICA/給与奉行クラウドなど
詳細 公式サイト

ハーモス勤怠は、中小企業・ベンチャー企業を中心に累計50,000社が利用している勤怠管理アプリです。

従業員数30名以下の企業であれば無料で利用可能であり、31名以上でも1人あたり月額100円から利用できます。無料プランでは一部のオプション機能の利用が制限されるものの、打刻や勤務情報の集計は問題なくおこなえます。

複雑な機能は必要としておらず、基本的な機能を低コストで利用したい企業におすすめです。


スマレジ タイムカード

初期費用 無料 月額固定費 プランによって異なる
無料
トライアル
打刻方法 PC/スマホ/笑顔認証
対応できる
勤務形態
要問い合わせ ワークフロー
機能
有休申請/勤怠修正申請など
連携できる
システム
マネーフォワード/freee人事労務/弥生給与など 詳細 公式サイト

スマレジ タイムカードは、0円から始められる勤怠管理アプリです。勤怠管理機能のみを利用する場合は、従業員30名まで無料で導入できます。

また、アカウント作成から60日間はすべての機能を無料で利用できるため、まずは機能を試してから利用するプランを選択することも可能です。

無料プランでもチャットサポートに対応しており、初めて勤怠管理アプリを導入する場合でも安心です。


オツトメ!

オツトメ!
初期費用 無料 月額固定費 無料
無料
トライアル
打刻方法 PC/スマホなど
対応できる
勤務形態
要問い合わせ ワークフロー
機能
要問い合わせ
連携できる
システム
要問い合わせ 詳細 公式サイト

オツトメ!は、完全無料で利用できる勤怠管理システムです。勤怠管理システムに必要最低限の機能のみを搭載しており、シンプルで操作しやすいインターフェースを実現しています。

利用人数の制限も一切ないため、ベンチャーから大手まで幅広い組織規模の企業で利用可能です。

複雑な機能を必要としない代わりに、費用をかけずに勤怠管理作業を効率化したい企業におすすめです。


サポート体制が充実した勤怠管理アプリ

サポート体制が充実した勤怠管理アプリ

サポート体制が充実した勤怠管理アプリは以下のとおりです。

サービス名 ジョブカン勤怠管理
初期費用 無料 無料 要問い合わせ
月額固定費 プランによって異なる 1人あたり300円 要問い合わせ
無料
トライアル
サポート対応 メール/チャット/電話 メール/電話/画面共有レクチャー/オンラインセミナーなど チャット/メール、電話/WEB/訪問サポートなど
詳細 公式サイト 公式サイト 公式サイト

ジョブカン勤怠管理

ジョブカン勤怠管理
初期費用 無料 月額固定費 プランによって異なる
無料
トライアル
打刻方法 ICカード/指静脈認証/GPS/LINE/Slackなど
対応できる
勤務形態
変形労働制/フレックスタイム制など ワークフロー
機能
休暇・残業申請/有休申請など
連携できる
システム
マネーフォワード/オフィスステーション/ SmartHR/Slack/FUKUPEなど 詳細 公式サイト

ジョブカン勤怠管理は、シリーズ累計の導入実績15万社以上を誇る勤怠管理アプリです。

メール・電話でのサポートはもちろんのこと、担当者がリアルタイムで対応するチャットサポートを提供しています。そのため、不明点や困ったことがあればいつでも気軽に相談できる体制が整っています。

また、ジョブカン勤怠管理ではすべての機能を30日間無料で利用できるトライアルを実施しており、トライアル中も制限なく手厚いサポートを受けられる点も特徴です。


KING OF TIME

KING OF TIME
初期費用 無料 月額固定費 1人あたり300円
無料
トライアル
打刻方法 パスワード認証/モバイル/指紋リーダー/入退室管理/カメレオンコードなど
対応できる
勤務形態
フレックスタイム制/変形労働制など ワークフロー
機能
打刻申請/補助項目申請/スケジュール申請(休暇申請含む)/時間外勤務申請
連携できる
システム
給与奉行/弥生給与/PCA給与シリーズ/TKC戦略給与情報システムPX2/マネーフォワード/freee人事労務/給与奉行クラウド など 詳細 公式サイト

KING OF TIMEは、シンプルな画面構成で使いやすさに定評のある勤怠管理アプリです。

利用開始後は、専門知識をもったスタッフがスムーズな導入に向けてサポートしてくれるうえに、チャット・電話・オンラインヘルプ・動画などのサポートコンテンツが豊富に用意されています。

また、新しいサービスに不安がある場合や自社用に細かくカスタマイズしたい場合には、有償サポートプランでさらに手厚くサポートを受けることも可能です。

勤怠管理アプリの機能や利用方法をよく理解し、導入直後から使いこなしたい企業におすすめです。


jinjer勤怠

初期費用 要問い合わせ 月額固定費 要問い合わせ
無料
トライアル
打刻方法 PC/スマホ/タブレット/ICカード
対応できる
勤務形態
要問い合わせ ワークフロー
機能
残業申請/打刻修正申請/休日出勤申請(振休/代休)/休日休暇申請など
連携できる
システム
要問い合わせ 詳細 公式サイト

jinjer勤怠は、バックオフィス業務の無駄を削減することに注力した勤怠管理アプリです。

24時間365日対応の問い合わせ窓口を設けており、運用時に不安が生じた場合はすぐに解決できます。問い合わせ窓口以外にも、訪問でのサポートや同じ画面を見ながらのサポートなど、会社ごとに抱える課題に応じて多様なサポートを提供しています。

また、勤怠管理に関する基本的な機能も揃っており、導入することでペーパーレス化の実現やコストの大幅な削減などを目指せる点もメリットです。


さまざまな機能を備えている勤怠管理アプリ

さまざまな機能を備えている勤怠管理アプリ

さまざまな機能を備えている勤怠管理アプリは以下のとおりです。

サービス名
初期費用 要問い合わせ 無料 無料
月額固定費 要問い合わせ 要問い合わせ 1人あたり200円
無料トライアル
打刻方法 PC/スマホ/ICカード PC/スマホ/ICカード/指紋・静脈認証 PC/スマホ/ICカード/チャット
詳細 公式サイト 公式サイト 公式サイト

マネーフォワードクラウド勤怠

初期費用 要問い合わせ 月額固定費 要問い合わせ
無料
トライアル
打刻方法 PC/スマホ/ICカード
対応できる
勤務形態
要問い合わせ ワークフロー
機能
要問い合わせ
連携できる
システム
要問い合わせ 詳細 公式サイト

マネーフォワードクラウド勤怠は、豊富な機能や人事・労務業務のサービスによって働き方改革をサポートする勤怠管理アプリです。

勤怠管理の基本的な機能はもちろんのこと、アラート機能や拠点別の打刻集計機能など、細かな機能を多数搭載しています。

また、勤怠管理以外にも人事管理や給与計算に携わるサービスも提供しており、組み合わせて利用することでバックオフィス業務のほとんどに対応可能です。一社のサービスで人事・労務領域全体をカバーしたい会社におすすめです。


freee人事労務

初期費用 無料 月額固定費 要問い合わせ
無料
トライアル
打刻方法 PC/スマホ/ICカード/指紋・静脈認証
対応できる
勤務形態
要問い合わせ ワークフロー
機能
要問い合わせ
連携できる
システム
HRMOS勤怠/オフィスステーション/ SmartHR/ラクフィスなど 詳細 公式サイト

freee人事労務は、中小・ベンチャーから大手まで幅広い企業に利用されている勤怠管理アプリです。

多様な打刻方法・勤怠データの集計方法に加えて、複雑な勤務形態や働き方改革に対応できるきめ細やかな機能が揃っています。

また、ひとつのサービス内で給与計算や入社・退社手続きなどの労務作業を完結できる点も魅力です。導入アドバイザリーや全機能を網羅したWebマニュアルといった、豊富な機能を使いこなすためのサポート体制も充実しています。


kincone

初期費用 無料 月額固定費 1人あたり200円
無料
トライアル
打刻方法 PC/スマホ/ICカード/チャット
対応できる
勤務形態
固定時間勤務制度/裁量労働/場外みなし労働時間制/フレックスタイム制/パートタイム・アルバイト ワークフロー
機能
要問い合わせ
連携できる
システム
要問い合わせ 詳細 公式サイト

kinconeは、多様な機能によって働きやすい職場環境を実現してくれる勤怠管理アプリです。

アプリからの打刻はもちろんのこと、ブラウザやチャットからも打刻できるため、働き方に合わせて最適な打刻方法を選べます。

また、交通系ICカードから利用した交通機関情報を読み取り、自動で交通費を集計できる点も特徴です。外部サービスとの連携も充実しているため、すでにほかのシステムを導入している企業でも問題なく利用できます。


【企業側】勤怠管理アプリを導入するメリット

勤怠管理アプリを導入することは、企業(管理者)側・従業員側の双方に多くのメリットがあります。ここからは、それぞれのメリットをご紹介していきます。

労務担当者の負担を軽減できる

一つ目のメリットは、労務担当者の負担が軽減される点です。

勤怠管理アプリには、従業員の出退勤や休暇などのデータを自動的に集計する機能が搭載されています。この機能を活用すれば、給与計算や人事評価などの業務に必要なデータを効率的に取得・処理することが可能です。

さらに紙ベースやメールでの手続き・確認も不要のため、ほかの従業員とのやり取りや、煩雑な書類管理にかかる業務負担が削減されます。

打刻漏れや不正打刻を防止できる

勤怠管理アプリの中には、従業員の位置情報や顔認証などで打刻を確認できる機能が搭載されているアプリもあります。これらの情報を取得することにより、従業員が正しく打刻しているかどうかの判断が正確におこなえ、打刻漏れや不正打刻を防ぐことができます。

打刻漏れや不正打刻は給与計算などに影響をおよぼし、法令違反やトラブルの原因にもなりかねません。勤怠管理アプリを導入すれば、打刻漏れや不正打刻を防止でき、トラブルの発生を未然に抑えることができます。

働き方改革を推進できる

三つ目のメリットは、働き方改革を推進できる点です。従業員の労働時間や残業時間をデータで可視化する機能を活用すれば、企業は従業員の働き方の実態を把握でき、課題の洗い出しや改善策の立案に役立ちます。

たとえば残業時間が多い部署や個人を特定し、仕事量や工程などを見直せば、労働時間の適正化や業務の生産性向上を図ることが可能です。

また、勤怠管理アプリの導入はテレワークやフレックスタイムなどの実現にもつながり、働きやすい企業としてのイメージアップも見込めます。

【従業員側】勤怠管理アプリを導入するメリット

勤怠管理アプリ導入した際の従業員側のメリットは、以下のとおりです。

スムーズに打刻できる

一つ目のメリットは、従業員が打刻がスムーズにできる点です。勤怠管理アプリを利用すると、従業員はタイムレコーダーやスマホを使用して簡単に打刻することができます。

これにより出退勤時の作業がスムーズになり、タイムレコーダーを押すための待ち時間が減少します。

特に混雑する時間帯において、タイムレコーダー打刻の待ち時間は従業員にとってストレスとなるでしょう。勤怠管理アプリを利用することで、無駄な待ち時間を削減でき、従業員の負担も軽減されます。

場所に縛られず出退勤をおこなえる

二つ目のメリットは、場所に縛られず出退勤をおこなえる点です。

勤怠管理アプリは、スマホやPCなどからアクセスするため、インターネット環境がある場所であればどこからでも打刻できます。つまり、営業担当者は退勤のためにオフィスへ戻ることや連絡を入れる必要がなくなります。

勤怠管理アプリ導入により場所の制約を受ける出退勤の手続きが省けるため、打刻時の工数削減やワークライフバランスの実現などの効果が見込めます。

打刻修正や休暇申請の手間が削減される

三つ目のメリットは、打刻修正や休暇申請の手間が削減される点です。

打刻ミスや遅刻などの修正・有給休暇や代休などの休暇申請も、勤怠管理アプリを通じて簡単におこなうことができます。紙ベースやメールでの手続きに比べて手間がかからず、人為的ミスも削減されるでしょう。

さらに申請や承認の履歴はデータとして残るため、システム上であとから確認することも可能です。

勤怠管理アプリを選ぶ際の7つの比較ポイント

最近は多くの勤怠管理アプリが開発されていることから「自社にどのアプリがあっているのか分からない」「どのポイントで比較して選べばいいのか分からない」と頭を悩ませる方も多いでしょう。

そこでここからは、勤怠管理アプリを選ぶ際にチェックすべき7つのポイントをご紹介します。アプリ選びに悩んでいる方は、ぜひこの7つのポイントで候補の勤怠管理アプリを比較してみてください。

1. サポート体制

一つ目の比較ポイントは、サポート体制です。サポート体制が整っているとアプリ導入時やトラブル発生時に提供会社の迅速なサポートを受けられるため、導入後も安心して利用できます。具体的には以下の点を確認しましょう。

サポート体制のチェックポイント

  • 問い合わせの方法
  • トラブルへの対処法
  • システムのバックアップや復旧などが「オンライン」と「オフライン」のどちらで対応されるか

また、オンラインであっても電話やメール・チャットなど問い合わせ方法が複数あり、対応スピードはサービスによって異なります。そのため勤怠管理アプリを選ぶ際は、問い合わせ対応やトラブル時の対処方法などを確認することが大切です。

2. 使える機能

二つ目の比較ポイントは、勤怠管理アプリの機能です。

アプリによって搭載している機能が異なるため、従業員の働き方や自社の労務管理に必要な機能が備わっているかを確認しておきましょう。

たとえば「打刻や集計作業など勤怠管理に必要な最低限の機能のみが備わっているアプリ」もあれば、「ほかのシステムとの連携機能や生体認証など豊富な機能が搭載されているアプリ」もあります。

まずは自社の勤怠管理業務に必要な機能を洗い出してから、自社にあった勤怠管理アプリを選定しましょう。勤怠管理アプリに搭載されている主な機能については、記事の冒頭で紹介しています。

3. 月額料金/利用コスト

三つ目の比較ポイントは利用コストです。自社の規模や予算に見合わないアプリを利用する場合、コストパフォーマンスが悪くなったり、無駄な出費になるリスクがあります。

従業員数が少ない企業の場合、低価格で利用できるアプリがおすすめです。従業員数や利用期間などに応じて価格が変わる料金体系の場合は、事前に見積もりを出してもらいましょう。

4. 打刻機/打刻方法

四つ目の比較ポイントは打刻機/打刻方法です。勤怠管理アプリは、

  • タイムレコーダー
  • スマホ
  • PC

などさまざまなデバイスから打刻できます。

ここで覚えておいていただきたいのが、企業や部署によって適切な打刻機や打刻方法は異なるること。

たとえば、外出先や在宅勤務で働く従業員が多い場合は、スマホやPCで打刻できるアプリが便利です。また、GPSや顔認証などの機能を備えたアプリであれば、不正打刻の防止や勤怠管理の精度向上にも役立ちます。

勤怠管理アプリの導入目的や従業員の働き方に応じて、適切な打刻機や打刻方法を利用できる勤怠管理アプリを選びましょう。

5. シフト作成で対応可能な勤務形態

五つ目の比較ポイントは、対応可能な勤務形態です。勤怠管理アプリ上で従業員の勤務形態に合わせて柔軟にシフトを組めれば、労務担当者の作業効率アップにつながります。

勤務形態とは

従業員が働く時間帯・日程・頻度などの働き方のことを指します。シフト制、日勤、夜勤、非常勤など企業によって勤務形態はさまざまです。

シフト制を採用している企業の場合、シフト表の作成や変更・確認などもおこなえるアプリであれば、労務管理における作業工数を削減可能です。また派遣従業員を雇用している企業の場合は、勤怠管理アプリ上で派遣先との連携や報告などができれば、さらなる業務の効率化が図れるでしょう。

自社の従業員の勤務形態を把握し、それに対応できるアプリを選ぶことが重要です。

6. 他システムとの連携性

六つ目の比較ポイントは、既存システムとの連携性です。自社が普段から利用しているシステムと連携可能であれば、バックオフィス業務全体の効率化や精度の向上が見込めます。

たとえば、給与計算システムと連携できる勤怠管理アプリは、労働時間が自動的に反映されるため、給与計算作業の手間やミスの削減が可能です。また、人事評価システムと連携できれば、勤怠データや従業員情報などの一元化につながります。

勤怠管理アプリの導入効果を高めるためにも、自社で使用しているほかのシステムと連携可能かをあらかじめ確認しておきましょう。

7. 対応言語

七つ目の比較ポイントは、勤怠管理アプリの対応言語です。海外に支店がある企業や外国人従業員が多く在籍する企業は、英語を含む多言語対応が可能なものがおすすめです。

多言語対応アプリであれば、社内の外国人従業員とのコミュニケーション円滑化につながります。また時差に対応しているものであれば、海外支店の従業員が残業や深夜労働、休日出勤をした場合でも勤怠データが適切に処理されます。

  • 海外に支店がある
  • 海外出張が多い
  • 外国人従業員が多い

といった企業は、多言語対応かつ国外で利用できるかを基準に勤怠管理アプリ選びをおこないましょう。

まとめ

この記事では、おすすめの勤怠管理アプリをタイプ別に解説しました。

勤怠管理アプリは場所を問わず打刻がおこなえるため、直行直帰やリモートワークなどといった多様な働き方に対応できる点が特徴です。また、新たに設備機器を導入する必要もないため、初期費用を抑えて手軽に利用開始できます。

本記事を参考に、自社の働き方や業務形態にあった勤怠管理アプリの導入をぜひ検討してみてください。

監修者労務SEARCH 編集部

労務・人事・総務管理者の課題を解決するメディア「労務SEARCH(サーチ)」の編集部です。労働保険(労災保険/雇用保険)、社会保険、人事労務管理、マイナンバーなど皆様へ価値ある情報を発信続けてまいります。
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